住持の三宝。
形像(ギョウゾウ)塔廟(トウビョウ)は仏の宝。
黄紙(オウシ)朱軸の所伝は法の宝。
剃髪染衣(センネ)戒法の儀相は僧の宝。
【現代語訳】
住持の三宝(釈尊の教えを受けつぎ、後世に守り伝えている三宝)。
仏像や仏塔は仏陀の宝であり、
伝えられた黄紙 朱軸の経巻は仏法の宝であり、
剃髪して袈裟を着け、戒法を受けた出家者は僧団の宝である。
 

《三宝というのは仏法僧ですが、何を仏・法・僧とするかというのが場合によって異なるということのようです。
 以下、その四つの場合をあげていくわけですが、「住持の三宝」は、釈尊の教えを後世に伝えるという点では、仏像・仏塔と経巻・出家者がそれである、ということのようです。》

化儀(ケギ)の三宝。
釈迦牟尼世尊は仏の宝。
所転の法輪、流布の聖教(ショウギョウ)は法の宝。
阿若憍陳如(アニャキョウジンニョ)等の五人は僧の宝。
【現代語訳】
化儀の三宝(釈尊が人々を教化された三宝)。
釈尊は仏陀の宝であり、
釈尊の説法による流布の聖教は仏法の宝であり、
アニャキョウジンニョ等の五人の比丘を始めとする釈尊の出家の弟子たちは僧団の宝である。
 

《また、次の「化儀の三宝」、衆生を教化するという点での三宝は、その精神的拠り所としての釈尊自身、その説かれた教え(これが前の「住持」の場合の「経巻」とどう違うのか、よく分かりません)、それと優れた伝道者、の三つ。
 こうして二つの場合を見てみると、「仏」は究極の目標となるもの、「法」はその目標へ導く指標またはその手立てを教えるもの、「僧」はその道行に同行して応援援助するもの、というような意味に使われているように思いますが、そういうことでいいのでしょうか。》


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